世界一への挑戦、Busymanタオル

2017年6月11日




 ブース内でひときわ目立つ鮮やかな大判タオル。黒の表現力には驚くばかり。圧巻。2017年、江蘇不懶人紡織品有限公司が満を持して投入した4Kプリントタオルシリーズだ。

 上海市の隣り、蘇州市から長江を渡ったところに位置する中国江蘇省南通市。基幹産業は港湾業であるが、近年は紡績業が急成長。2003年、この南通市でタオル事業を開始した黄鶴鵬氏は、資材調達や海外への輸出に都合の良い立地条件を十分に活かし、事業を順調に成長させ、2010年2月、不懶人紡織品有限公司の設立に至った。

「顧客ニーズに合わせた材料調達、糸の製造から、製品加工までの一貫作業を、全て自社で対応している。また、貿易会社に頼ることなく、自社による直接輸出入の対応ができることも当社の強み。」と黄総経理。成長に合わせ、商品群も多種多様化。2014年には自社ブランド、不懶人を立ち上げ、攻めの一手を緩めない。





 取材時の一定時間であるものの、他ブースと比べ、同社の顧客対応は際立って優れていた。訪れる日本人客に対して、流暢な日本語で話しかける同社運営副総経理の周華氏。通訳を介していないこともあるが、ブースの空気感、商談の雰囲気が非常に良かった。日本への輸出が売上の90%を占めるとのことだが、それも納得ができる。

 黄総経理は、「日本の展示会には2013年から積極的に参加。出展の度に、確実に日本の顧客を獲得し、売上を伸ばしてきた。」と語る。黄氏は展示会ブースにもできる限り自らも立ち、顧客の声を積極的に聞き続けている。この姿勢が今回の4Kプリントタオルシリーズが生まれた一因でもある。黄氏はこのシリーズの製品化にあたり、億単位の設備投資を実行。同時に多様化した商品の見直しも行い、経営のスリム化も忘れない。

 黄総経理が目標に掲げる「世界一のタオルメーカー」への道。その道はそう遠くないのかも知れない。(第21回中国江蘇省輸出商品展示会)

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※ 記事内容は、取材時のものです
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